第1回「BGMについて・前編」

詩篇のBGM及び主題歌の作曲を手掛けたRoot.cとエンジニアのtomozo、そしてディレクターのDariaが詩篇の音楽について、工夫したところ、苦労したところ、はたまた裏話なことなど色んな話をするコーナーです。

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◆Sound Zero:ごあいさつ

<福岡市内某所にて>

Daria
<
どうも、Dariaです。皆さん、詩篇69は楽しんで頂けてますでしょうか?
ユーザーさん、また販売店さん等から『音楽いいですね。制作秘話など聞いてみたい』と多数のご意見を頂きまして、このようなコーナーが誕生と相成りました。

Daria
<
ここでは音楽を制作して頂きましたRoot.cさんと一緒に詩篇69の音楽について、色んな話をお話していきたいなと思っております。

Daria
<
それでは紹介しましょう。作曲家のRoot.cさんです!

Root.c
<
どーも、Root.cです。

Daria
<
あと、もう一人お呼びしてます。主題歌「For You…」のレコーディングにてお世話になりましたレコーディングエンジニアのtomozoさんです~。

tomozo
<
お疲れ様です~。

Daria
<
はい、ということで基本この3人で色々あーだこーだ言いながら話を進めていきます(笑)それでは音楽のメサイア第一回スタートです。

◆Sound One:BGMについて1

Daria
<
という事で、BGMから色々話していきましょう。tomozoさんも色々感想お聞かせくださいね。

tomozo
<
あいあい。


<The Opening(オープニング)>
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Root.c
<
この曲は悲しくも壮大なスケール感、物語の背景が目に浮かぶように作成しました。

tomozo
<
なんか哀愁漂う感じがする曲だよね

Root.c
<
この曲はですね、出だしは変拍子となっていて、オープニングにそれを持ってくるのは、タブーな気がするのですが(笑)自然な流れで聞かせることに全力を集中できたと思います。

Root.c
<
あと、Dariaさんから民族楽器をススメられて使用したのですが、見事に世界観に合っているものを作ることが出来ました。
また、ピアノはこだわりを持って打ち込みではなくリアルタイムで演奏しています。

Daria
<
最初に貰った時に、ちょっと味足りなかった感じがしたので、『足してみようかな』と思い連絡しましたが、狙い通りになってよかったよ(笑)


<Daily Music(日常時音楽)>
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Root.c
<
音のバランス、質感にもこだわって作成しました。
この曲が出来た時は、充実感がありましたねー。

Daria
<
最初は『こんな感じのギターソロのアルペジオで…』とお話していたんですが、こうなるとは思ってなかったよ(笑)

Root.c
<
ピアノやベースは即興を行っているのをイメージして作成していますので、耳を澄まして聴いてみてください~♪


<Optimistic Music(楽天的音楽)>
ショートバージョンを再生

Daria
<
この曲は『とにかくキャッチーに。コミカルちっくな曲調で』という話をRoot.cさんに一番最初にした思い出があります。

Root.c
<
それを受け、可愛らしい感じが出るように作成しました(笑)

Root.c
<
めずらしく(!?)、あまり苦労せずトントンとメロディーラインや、使用する音色も出来上がっていきました。

Daria
<
そして俺もめずらしく(!?)、1発OKでした。

tomozo
<
確かにコミカルちっくで楽しい感じがするねー♪


<Court Music(王宮音楽)>
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tomozo
<
なんか『これぞ王宮BGM!』って感じの直球ど真ん中だね。

Daria
<
そうそう。

Root.c
<
この曲は、初めて王宮に訪れた際の目を引かれる雄大さや華やかさを意識しました。
勿論、王道を目指して作成しましたし、様々な王宮を視点で見ていくように、多くの展開を用意しました。

Root.c
<
楽器も他のBGMに使用されているものに比べると、多くの音色が使われているので、数えてみてください~


<Pessimism Music(悲観的音楽)>
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Root.c
<
この曲はハープのアルペジオにこだわって作成しました。
この時・・・実は、この曲は4曲くらい同時に作業を行っていて、徹夜、徹夜の連続で作成しておりました(汗)

Root.c
<
ですので、疲れがピークにさしかかったミックス時に、『あれ?この曲俺が作ったものだっけ・・・?』と記憶がぶっ飛んでしまったことがありました(爆)

tomozo
<
うひー;;

Root.c
<
まぁ、それくらい、切羽詰った状況の中で作成されたもので、悲壮感がよく出ていると思います(笑)。

Daria
<
あー・・・あの時はごめんね(笑)


<Crisis Music(危機的音楽)>
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Root.c
<
疾走感を出すことを心がけました。
こちらもDariaさんのススメで、疾走感の中に、パーカッションを入れてみたのですが、これがまた良いハマり具合だったので、一気に曲の流れが出来上がりました。

Daria
<
パーカス入れたことで、だいぶシックリきたよね。

Root.c
<
個人的には中間部分の、ツインギターのハモる箇所がお気に入りです(笑)。

Daria
<
ここオーバードライブだったけ?個人的にはティストーション使って、もっと深い音にしても良かったかなと思ってるんだけど、tomozoさんはどう?

tomozo
<
うーん…今のままでもいいと思うんだけど、それもいいかも? そういった所はやっぱ難しいね~


<Settled Music(安定的音楽)>
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Daria
<
なんかこう・・・膝枕されてるみたいな・・・(爆)なんかゆっくりと時間が流れる感じの曲をイメージしました。

tomozo
<
ストリングスの立ち上がりがいい感じだね。

Root.c
<
うん。当初はギターソロだったのですが、ストリングスを入れ、世界観に厚みを持たせました。
とてもシンプルなのですが、良いまとまり具合になったのではないかと思います。


<Flashback(回想)>
ショートバージョンを再生

Daria
<
回想シーンなどで使用しようと考えていたので、『オルゴール調の王道な感じに』とRoot.cさんにお話しました。

Root.c
<
懐かしさや心地よさが出るようにメロディーラインにこだわって作成しました。
実は、今回作成させて頂いた曲の中でもベスト3に入るくらいの思い入れがある1曲であります。(まあどれも思い入れがあるのですが/笑)

Root.c
<
自分の中ではピアノソロで弾いた裏バージョンも存在するので、機会があれば聴いて頂きたいな~と思っています。

Daria
<
ピアノVer??・・・何それ?俺も聞きたいよ(笑)

tomozo
<
いつか作ってみるのもいいかもね?(笑)


<BattlePreparation(戦闘準備)>
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tomozo
<
なんか、これからいくぞ!的な感じがするよね。

Daria
<
そういう感じをイメージしました。

Root.c
<
少し特殊なコードを連続して作成しています。
あえて調性を特定しづらくすることで、これから向かう、どんどん迫ってくる、そんな感じを出しています。実は、この曲を一番最初に作りましたね~。

Daria
<
そうでしたっけ??(汗)

tomozo
<
忘れたのかよ!!(爆)

◆Sound Second:次回予告

Daria
<
えっとー・・・長くなりそうなので、残りは次回お送りします。

tomozo
<
まだ半分しかやってないけど、今回・・・結構喋った感じがするよね。

Root.c
<
次はバトル曲からかな?

Daria
<
そうだね。また印象深い曲が残っているねー。

Root.c
<
またいっぱい喋ります(汗)

Daria
<
第2回BGMについて<後編>は11月1日公開予定です。

次回もどうぞ、お楽しみに♪