第3回「主題歌について」

詩篇のBGM及び主題歌の作曲を手掛けたRoot.cとエンジニアのtomozo、そしてディレクターのDariaが詩篇の音楽について、工夫したところ、苦労したところ、はたまた裏話なことなど色んな話をするコーナーです。

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◆Sound Zero:ごあいさつ

<福岡市内某所にて>

tomozo
<
俺の出番がやってきたぜー!!どうも、tomozoでっす。1週間ぶりです!!

Daria
<
どうも、Dariaです。…テンション高いね(汗)

Root.c
<
どうも、Root.cです。ん…まぁ、いいんじゃない?(笑)

Daria
<
そうね(笑)ま、それでは音楽のメサイア第3回スタートです。

◆Sound One:主題歌について

<theme(主題歌)>
ショートバージョンを再生

<テーマについて>

Daria
<
まず、本作がですね、主人公が熾烈な戦いに巻き込まれて、救世主となるのか、破壊神となるのか、その手に未来が委ねられる…ってな感じのものになってます。

Daria
<
なので、主題歌のテーマを『戦い』と『未来』というところに絞り、考え始めたのが最初でした。

tomozo
<
なるほどねー。

Daria
<
それで、ムービーを疾走感があるものにしたかったんです。なので、主題歌も疾走感があり、カッコイイ感じがいいなーと思い、モロ打ち込み系ってわかるサイケトランス系かな?と考えてました。

Daria
<
他の案は、んーなんて言うの?ギターとドラムとベースがガンガン聴こえて、『聴いてても楽しいロック系の2バス』のような感じなども考えていましたが、ちょっと違うな…(笑)と。

Root.c
<
最初に主題歌の構想を色々お聞きした時、変な汗が出てたのを思い出します。…私で大丈夫かなと(笑)

Daria
<
最終的には本作の世界観を重視して、違う案で固まったんだけど…まぁ、ここだけの話ね(笑)

<曲について>

Daria
<
まぁ、それで色々考え、曲のイメージがまとまり、Root.cさんにお話しました。

Root.c
<
Dariaさんから、『BPM(テンポ)は120前後で、颯爽とかっこよくキレのあるイメージ。曲調は、切なくも情熱的なアップテンポなもので、主にピアノと弦楽器(アコギ、バイオリン、ビオラなど)をベースとし、中世ヨーロッパの雰囲気を出しつつも、民族楽器などを取り入れリズミカルなものにしたい。』と話がありまして…。

tomozo
<
すごく曲の方向性が固まってたんだね。

Root.c
<
そう、だから僕はぽわわ~んと、イメージで出てきたものを繋げたらああなりました(笑)

Root.c
<
あまりリテイクもなく、かなりスラスラっと(笑)

Daria
<
うん。いいことじゃん?(笑)

<歌詞について>

tomozo
<
歌詞はDariaさんが考えたんだよね?

Daria
<
そうですね。ていうか、Root.cさんが『あんた、書いてよ』と無茶振りするから(笑)

Root.c
<
だって、曲制作でいっぱいいっぱいだったもん(笑)

Daria
<
主題歌の詞の中には、人が持つ内なる強さを書きたいな~と思って、書きました。

Daria
<
一言でいうと"心の葛藤"っていうんでしょうか?自分の中で答えを導きだすため必死 にもがいていく感じ、そして、その中で大事な最愛の女性(人)を思う気持ちといった恋愛模様を入れました。

tomozo
<
誓いにかけ その右手 もう離さない~。とか?

Daria
<
うん。そう。

Daria
<
なんか絶望の淵から自分を救ってくれた女の子(ヒロイン)がいて、世界のためもあるんだけど、その子のために俺は守り抜く!みたいな?

Daria
<
この自分っていうのを、主人公のフェリクスに重ね、書きましたね。

Root.c
<
これを貰った時に、『よく書けたなー』と思いましたよ。だって2時間で書き上げたらしいし。

tomozo
<
うそー!?

Daria
<
でもさ、メジャーの歌手でさ、30分で歌詞を書き上げる人もいるらしいじゃん。だから、負けてるよ(笑)

tomozo
<
…何に競ってるのさ(笑)

<レコーディングについて>

Daria
<
レコーディングではtomozoさんに大変お世話になりました。

Root.c
<
そうですね。機材からMix作業、ボーカルのピッチ修正などなど…。

tomozo
<
いえいえ(笑)

Daria
<
俺は、マイクは単一かな~?と思ってたら、コンデンサマイクが出てきてビックリしました。すげー!って(笑)

tomozo
<
(笑)

Root.c
<
機材はプロツール?

tomozo
<
ま、そんなところ(笑)

Root.c
<
そして、歌録りが始まり、僕とDariaさんは一緒に聴きながら、あーだこーだ言って(笑)

Daria
<
そんなに言ったっけ?(笑)

tomozo
<
『違う!そうじゃない!こう!!』って感じで…あの剣幕は凄かったというか…。

Root.c
<
意見を聞いて、歌い手のmihoさんがションボリしてたよね(笑)

Daria
<
ああ…だって…ねぇ?俺、ヘタレているけど、ボーカリストの端くれだから(笑)

Root.c
<
許せないんだ?(笑)

Daria
<
うん。そう(笑) というか、良くなるところは良くしたいし、そういう気持ちで言ってただけですよ。

tomozo
<
特に、『差し伸べてくれたその右手 温もり抱きしめ』ってところをよく録り直しましたね。

Daria
<
あそこ難しいし、どう表現できるかで大きく曲の雰囲気が違ってくると思ったんで。

Root.c
<
楽譜見たらわかると思うけど、ここキーが凄いんだよ。

tomozo
<
確かにそうだったよね(汗)

Daria
<
録り終わったらtomozoさんに最終調整をお願いして、その日は終了となりました。

tomozo
<
録った後は、エフェクトかけたり、ボーカルバランスを考えて音質や音量をいじったりしました。

tomozo
<
一番注意したのは、ボーカルの声ですね。最大限生かせるように調整を行いました。

Daria
<
おかげで良いものが出来上がったと思います。有難うございました。

tomozo
<
いえいえ。

Root.c
<
こちらこそ。

◆Sound Second:次回予告

tomozo
<
ふー…これで一通り終了かな?

Root.c
<
お疲れさまでした。うーん…たぶん、そうですね。

tomozo
<
よっしゃ!んじゃ飯でも行こうよ~(笑)

Daria
<
おっとー、ちょっと待って。最後はですね、制作秘話的なものをやりたいなと思っていますんで、そのつもりで(笑)

Root.c
<
ああ、経緯などね…これがまた話せば長くなる…(笑)

tomozo
<
なになに!? 聞いてみたーい(^^)

Daria
<
つーことで、ラストの第4回については11月15日公開予定です。どうぞよろしく♪

次回もどうぞ、お楽しみに♪