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武将史実

 室町幕府第15代征夷大将軍。在位期間は永禄11年(1568)から天正元年(1673)まで。 足利義輝の弟として生まれるが、幼くして仏門へと預けられ、僧侶として生涯を送るはずだった。しかし義輝が『永禄の変』で命を奪われ、次期将軍候補となった義昭は一時幽閉されるが、細川藤孝らによって救出される。 その後将軍就任を目指しいくつかの大名家を頼り、ついに織田信長の助けを得て上洛を果たし、宿願を叶える。しかし、後に信長とは不和となり対立、浅井・朝倉・武田・本願寺などを動かして信長包囲網を作り上げるが武田信玄の死によって包囲網は瓦解、義昭は信長に追放され、これによって室町幕府は事実上滅亡した。 その後も毛利氏などの諸大名家を頼り再上洛を目指して活動を続けるが完全な実権を取り戻すことはできず、天下統一を果たした秀吉に招かれて京に期間を果たすも将軍家を辞して出家する。 晩年は秀吉の御伽衆の一人として過ごした。慶長2年(1597)大阪にて没した。享年61。