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史実を読む

武将史実

 三人の弟と共に、九州を制覇した島津氏第16代当主。 智勇に優れていただけではなく、細川幽斎から古今伝授を受けたり、関白近衛前久との親交が厚かったなど教養人でもあったと言われている。 徳川家康に招かれ九州を統一した時の話を請われた際に話す事はないと断ったが、家康が強く要請するので渋々『義弘をはじめとする3人の弟たちや、家臣団が相反することなく一致団結して戦ってくれたので、私が先頭に立ち戦に出たことはなく、ただ鹿児島の城にて留守番をしていただけのことです』と答えた。義久自身遠慮もあったのだろうが、恥ずかしいことと認識していたようである。しかし、義久が帰ったあとに家康は家臣らに『大将自ら動くことなく、家臣をうまく使う優れた采配を持っている。これこそ大将の鏡である』と賞賛したという逸話がある。