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史実を読む

武将史実

 戦国時代の剣豪であり兵法家。新当流の祖であり『剣聖』と称される。神がかった経歴からか、卜伝の死後に生まれた宮本武蔵と勝負したという逸話まで語られる偉人。 実父から鹿島古流、養父から天真正伝香取神道流を学び、後、幾度か武者修行の旅に出ている。永正15年(1518年)松本備前守の勧めで鹿島神宮に千日参籠し、悟りを開いて『一の太刀』の妙理に至り、以後卜伝を名乗る。 生涯39度の合戦に臨んだが負傷せず、19度の真剣勝負で不敗。斬って捨てた剣士の数は記録を確認できる者だけでも212人に上るという。弟子とされる人物には上泉信綱、足利義輝、細川幽斎、北畠具教、今川氏真など著名な武将が多く連なる。