北条氏政
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史実紹介

北条氏康の子息。父の後を継いで北条家の勢力を拡大した。しかし、氏康存命中は、実権は氏康が握っていたとされる。 家督相続後、関東経略に尽力、上杉謙信や佐竹義重らと争った。 氏康存命中は今川領に攻め込んだ武田軍と今川を助けて争い、謙信と講和していたが、氏康の死後は信玄と結び関東への勢力を拡大。『本能寺の変』後、その混乱に乗じてさらに版図を広げた。 しかし、秀吉の『関東惣無事令』を無視したことや上洛に応じなかったことが怒りを招き、秀吉に招集された全国から集められた軍勢に囲まれてしまう。氏政は果敢にこれと戦うが、22万とも言われる大軍には抗しきれず天正18年(1590年)7月に降伏。その責をおわされて弟と共に自刃した。享年53。