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鈴音:「あ、あの……ニヤニヤして、どうしたんですか?」
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太一:「あ、いや、なんでもないよ……」
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あぶないあぶない、あんまり馬鹿なこと考えちゃいけないよな。
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太一:「……鈴音ちゃん、大丈夫?」
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鈴音:「実は……ドキドキしています。いけませんね、自分から上になりたいと言ったのに……」
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太一:「いいよ……初めてなんでしょ?」
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鈴音:「……はい」
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恥ずかしそうに頷く鈴音ちゃん。
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僕に気持ち良くなって欲しい……。
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それだけのために、こんな恥ずかしい格好を、自分からお願いしてきた人の顔とは思えない。
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でも、僕の上に跨って割れ目に肉棒を添えるところまではスムーズだったんだけど……。
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太一:「いざ入れるとなると……怖い?」
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鈴音:「……手、ギュッてしてもらえますか?」
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太一:「うん」
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頷き、指を絡める。
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白く細い指が、僕の指の間に絡まってきて、それだけでなんだか気持ち良い。
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鈴音:「……天川さん」
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太一:「ん?」
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鈴音:「大好きです……んっ!」
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告白と同時、鈴音ちゃんの腰が落ちる。
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次の瞬間、僕の肉棒は熱いの筒の中に突っ込まれたように熱くなった。
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ぎゅううう――!!
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鈴音:「ん、あ、あああああっ……っ!!」
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太一:「す、鈴音ちゃん……そんなに一気に……」
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悲痛な声に心配が積もるが、それを掻き消してしまうぐらいの気持ちよさが僕を包む。
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その身体の大きさ通り、彼女の膣中は狭く、僕のをぎゅうぎゅうと締め付けてくる。
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そう、気持ち良い分、彼女は痛いのだろう……。
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鈴音:「う、動き……ますね」
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太一:「ちょ、ちょっと待って……大丈夫?」
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鈴音:「は、はい……これぐらい……っ!!」
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少し動くと同時、彼女の身体が痛みに止まる。
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やがて結合部からたらりと血が流れてきた。
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太一:「……やっぱり、無理しなくて良いよ。その……こうなれただけで幸せだし。無理に動かなくても……」
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鈴音:「……やです」
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顔を真っ赤にして、目も合わせずに、鈴音ちゃんはひとりごちた。
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太一:「……どうして? 痛いだろ?」
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鈴音:「初めてだから……慣れてないだけです」
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太一:「……それは僕も一緒だからさ、今もその……気持ち良過ぎてさ、このまましたら、優しくしてあげる自信が無いんだ……」
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鈴音:「え……? 天川さんも……初めて、なんですか?」
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太一:「……う、うん」
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すごく答えづらい雰囲気だけど、僕は素直に頷いた。
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鈴音:「そんな……ん、なれてる感じがしたから……てっきり私だけかと……んん……」
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太一:「……僕だって、鈴音ちゃんと一緒だよ」
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鈴音:「……ぐす」
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太一:「す、鈴音ちゃん?」
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いきなり零れた涙が、僕の胸を濡らした。
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鈴音:「……すみません。初めてを捧げられて……そして、こんな私でも初めての人になれて、すごく嬉しくて……ぐす……」
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太一:「……嬉しいのは、僕も一緒だよ」
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鈴音:「天川さん……」
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ぎゅ――。
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繋いでる手にチカラが篭もる。そして――。
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