ティエル サンプルシナリオ
ティエル 「すみませーん、そこのジャムパンふたつ下さいな。それと、レモンティーも。ダースは何飲みたい?」
ダース「……」
ティエル 「とにかく… 『敵』は気配を消してるわ…。引き付けるにもこれじゃちょっと判らない…もう少し時間を潰しましょうか…」
ダース「……あぁ」
オープンカフェ状に並べられたテーブルと椅子に着き、ティエルはすました顔ではむはむとジャムパンを頬ばりながら、周囲を気付かれないよう凝視している。


ヴェルテ サンプルシナリオ
ヴェルテ 「ふぅ…」
やわらかな金色の髪、蒼い瞳、そして、見慣れた清楚なドレス姿とは一風違う、女戦士調の戦闘服に包まれた姫の姿がそこにあった。
ヴェルテ 「駄目だ、こんな鎧着ていたんじゃ上手く動けないや」
ダース「姫…!? な、何故、あなたが…!?」


アリーナ サンプルシナリオ
ダース 「おいっ、君! 大丈夫か?」
アリーナ 「キミっていうか私、アリーナ! ありーにゃ! ってあぁあ たいへんたいへんー! 急いでーッ! あぁどっちだっけ?」
ヴェルテ 「…って、あの、何が?」
アリーナ 「って、ああああッきた──────────────!」
メキメキと大木をなぎ倒し、巨大な爬虫類が俺たちの前に姿を現した。
ティエル 「な…なに? あの娘…」
ヴェルテ 「人間では無いね… そうか、獣人か。飾りかと思ったけど あの耳ってホンモノかな? …それより、ダース!」
雄叫びをあげて巨大な爬虫類はこちらを睨み、襲い掛かって来た!
ダース 「ふぅ…、何とか倒したが」
アリーナ 「すっごーい! すっごーい! すごいすごいすごい! すごいよお兄ちゃんたちーッ! すごいっていうか変!」
ダース 「変はないだろう変は。いいけど、君、頭は大丈夫か? ものすごい音がしてぶつかったけど」
アリーナ「アタマだいじょぶッ! って何が? あーッと! 『キミ』じゃなくてありーにゃ! お兄ちゃんは?」


ユミ サンプルシナリオ
きょろきょろとしていたアリーナが突然立ち止まり、耳をそばだてる。
アリーナ 「なにか……気配がするにゃ……」
ダース 「アリーナ?」
アリーナ 「……獣人じゃない匂い……」
ティエル 「敵!?」
みんなが身構えた瞬間、遥か上空から声がする。
ユミ 「あの~ぅ~すみません~」
ユミ 「あの~もしよろしければ…… 助けていただけないでしょうか~?」
ティエル 「なにかしら、あの子」
アリーナ 「どうしてそんなとこにぶらさがっているニャ……?」


ブリレンス サンプルシナリオ
ブリレンス 「そうか。アレも犬なのか。初めて見た」
涎を垂らした汚らしい犬の前にしゃがみ、ブリレンスはじーっと見つめている。
ダース 「気をつけろよ!? 狂犬病持ってたら大変だぞ?」
ブリレンス 「キョーケンビョー?」
小首をかしげながら、ブリレンスは犬の頭をポリポリと掻く。
犬は気持ち良さそうにうずくまったままだ。
ブリレンス 「柔らかくて暖かいな。この感触は… そうだな、『面白い』って言葉で表現する状態なのか。おもしろいな」
ダース 「確かに面白い顔の犬だが…そろそろ行くぞ」
ブリレンス 「うん…」


ゼヒテル サンプルシナリオ
ティエル 「…アナタ、一体何の話をしているの?」
アリーナ 「ナニ言ってるのかサッパリわかんないよッ」
…何なんだ、この女は?
ゼヒテル 「一体お前は何…」
そう言いかけた所で、女科学者はにこやかに笑いながら、唇に指をあって「しーっ」のポーズを執った。
ゼヒテル 「あなたに問える質問なんてあって? あなたの納得のいく、 理解の可能な返答をこの私にできるとでも? ふふふふ」