第2回「BGMについて・後編」
詩篇のBGM及び主題歌の作曲を手掛けたRoot.cとエンジニアのtomozo、そしてディレクターのDariaが詩篇の音楽について、工夫したところ、苦労したところ、はたまた裏話なことなど色んな話をするコーナーです。
◆Sound Zero：ごあいさつ
<福岡市内某所にて>
<
どうも、Dariaです。前回、音楽のメサイア第1回をお送りしたのですが、いかがだったでしょうか？
<
今回もフルスロットルでいきましょう。それでは音楽のメサイア第2回スタートです。
◆Sound One：BGMについて2
＜BattleMusic1（戦闘音楽1）＞
ショートバージョンを再生
<
この曲はデジタル質感のシンセ音と、弦楽器を上手く絡めることを目標にし、こう…迫りくる敵が居て…って感じでメロディーライン、恐怖感、そういったところを意識して作りました。
<
ほとんどの戦闘でずっと流れるBGMだからさ、やっぱ繰り返し何度も聴いて嫌にならないような曲じゃないとダメやけん。そこを注意しましたね。
<
Root.cからさ、珍しく1発OK出たって聞いたよ？（笑）
<
うん。いいなと思って1発でOKしちゃった（笑）
＜BattleMusic2（戦闘音楽2）＞
ショートバージョンを再生
<
この曲はボスと闘いながらもこれまでの思いや物語が映るように意識して作りました。
<
この曲を作成していた時期は本当に体力的にもやられそうで、本当にボス級の敵と対峙しているような気持ちで作成した記憶があります(笑)
<
この曲は中ボス戦用BGMですね。物語でも中盤から終盤のキリア戦や謎の女将軍戦の辺りで使っています。
<
疾走感などノリベースでなおかつ心地いい感じを目指しました。個人的にはピアノ部分が好き。あ、これも打ち込みじゃなくて直接弾きましたよ。
<
うーん…なんか、ボスがきたきたー！！という出だしだね。
<
つーか、このドラム部分のドコドコドコ…ってなんかXJapanみたいな感じ（笑）
<
なんか分かる（笑）盛り上がり部分からギターソロあるよね。これがスパイスになってると思います。
＜BattleMusic3（戦闘音楽3）＞
ショートバージョンを再生
<
バトル曲３はボス（アクバル）戦BGMです。最終局面の戦闘で使用してます。
<
その話を聞いて、メロディーラインにこだわって作成しました。
<
というか、この曲は本当に苦しみながら作った記憶があります(笑)
<
（ヒントの神様か何かが）降りてくるのをひたすら待ってみたり、ピアノの前で、つらつら弾いてみたり、ぼけーっとしてみたり(笑)でなんとか出来た１曲です。
<
今回の詩篇の根っこは、『ファンタジーで中世』って事もあり、メイン部分は弦楽器でお願いしました。
<
そんで、Root.cさんと相談しながら作っていたんですが、これ実はジャズベースなんですよね（笑）
<
戦闘曲でジャズってあんまり聞かないと思うんだけど、まとまりましたね。
<
でも、良い曲じゃん。
<
そう言って頂けると嬉しいです (笑)
＜Wing for Love（愛の為の翼）＞
ショートバージョンを再生
<
この曲はヒロインの印象的なシーンや、ヒロインが頑張るところ。んー、リルフィニア・ミレイユの五関突破のマップとかがそうですね。そういったとこで使用したBGMです。
<
つーか、当初はリルフィニア用のBGMで考えてたんですけど（笑）リルが戦場で戦ってて、羽が舞い、飛ぶ感じのカッコよさみたいなのをイメージしました。
<
という事をお聞きして、テーマ曲ということで、相当な気合を入れて、1つの主題歌を作成するぐらいの思いで作りました。ドラマ性を意識しています。
<
曲の中に展開というか、ストーリーが想像できるような仕上がりにしました。
<
そうなんだ、じゃこの曲はパパパッと出来たんだ？
<
いや、それがいつもの如くそうとはいかなくて…（苦笑）
＜My Love（私の愛）＞
ショートバージョンを再生
<
（聞きながら）…ちょ、これエロくない？（爆）
<
繰り返しているコードにより、優しく語りかけるというか妖艶な感じというか（笑）そんな感じをイメージしました。
<
Dariaさんからそのようなお話があり、雰囲気を意識して作りました。イメージが出てくるままに素直に作っていったのを憶えています。
<
というかですね、『こういう感じで』と、BPM（テンポの事を指す）から音の種類まで指定してきて、凄いなーと。僕はそれを繋げたりして形にしただけです（笑）
<
へぇー凄いねー。そうなんだー。…流石、色魔（ﾎﾞｿｯ）
<
うっさい（笑）
＜Insult Behavior（陵辱な行為）＞
ショートバージョンを再生
<
この曲はハードな面を意識して作成しました。そういうシーンで使われるということでしたので（笑）
<
でも当初は、ジャズのスタンダード的なものを作り提出したのですが、今、考えてみると相当的外れでした(笑)
<
凌辱的ってもっとハードで良いと思い、ガラッと変えることにしましたね。
<
Dariaさんからそのような助言があり、180度違うこの曲が生まれました。
<
なるほどねー。
＜The Ending（エンディング）＞
ショートバージョンを再生
<
ピアノは完全生演奏です。気合入れて弾きました。
<
エンディングはまさにサウンドの聞かせ所！と並々ならぬ気合で、アレンジと演奏を行いました。
<
そうそう。そしたらね、最初は4分くらいの尺の演奏になってたんで（笑）
<
Dariaさんから『いや…イイけど、長すぎ』と言われちゃいました(笑)。
<
あはははっ。ウケるー（笑）
<
でも、思いを込めて弾く事が出来た渾身の１曲です。
＜Fierce Fight（激闘）＞
ショートバージョンを再生
<
なんか、怖い感じの曲だよね。
<
カーンって音だね。バックもそういう雰囲気が出てもらうようにして貰いました。
<
敵と対峙している時などに使用すると聞いていたので、キャラクターボイスの妨げにならないように、音質などを工夫しました。
<
まぁ何とかうまくいった１曲かなと思います。
＜For You-Arrange-（あなたのため‐アレンジVer‐）＞
ショートバージョンを再生
<
主題歌とどう差別化するか、ということで、大きくメロディを変えました。
<
最初はボーカルを抜いたインストバージョンだったのですが、新規のメロディを作成して、再度作り直しました。主題歌との違いを楽しんで頂けたらと思います。
<
ラストシーンなど象徴的なところで使っています。
<
新規のメロディってどこだろ？と探しながら聴くのもいいかもね。
＜End of Despair（絶望の果て）＞
ショートバージョンを再生
<
これは、どうしようもない絶望を感じる時などで使用しているBGMです。
<
メロディアスな曲に仕上がるように頑張りましたね。
<
なんか悲愴感が漂ってるね…。
<
Dariaさんから『パイプオルガンなど使ってみて』という意見があり、足してみたのですが、いい感じになりましたね。
<
どこで使っているか、ちょっと気にして聴いてみてください。
◆Sound Second：次回予告
<
ふー…たくさん喋りましたね。お疲れさまでございました。
<
お疲れさまでした。１週間分くらい喋りましたね。
<
えっと、次は…主題歌ですね！俺の出番だぜー！（笑）
<
tomozoさんにも沢山喋って貰いますんで、そのつもりで（笑）
<
僕は休んでてもいいかな？（汗）
<
無理（笑）
<
第3回主題歌については11月8日公開予定です。
次回もどうぞ、お楽しみに♪