[久 秀] | お待たせして申し訳ありません。さぁ、颯馬殿、久秀の体をじっくりと御覧ください |
[天城颯馬] | 久秀殿!? |
[久 秀] | 何もおっしゃらないでください。今は颯馬殿に負けた私が脱ぐという決まりに則っているだけです |
[久 秀] | 颯馬殿は私の体を隅々まで御覧になる権利がございます |
[天城颯馬] | え……あぁ… |
これが先程まで戦場にいるように錯覚させられていた相手なのだろうか? |
[久 秀] | あぁ……颯馬殿が久秀を見ている…… |
目の前にいるのは、異性に対して己の肌を晒すことに恥じらいを禁じ得ない生娘のようだった。 |
[久 秀] | それでは久秀をご覧になってください…… |
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頬をさらに赤らめつつ、緩慢な動きで帯を緩め着ているものを着崩していく久秀。 |
その姿に、俺は相手が我が当主を裏切ろうとしているということを忘れようとしていた。 |
それほどまでに目の前の女子の肌は美しいものだった。 |
[久 秀] | い、いかがですか……久秀の体は……? |
[天城颯馬] | あ……そ、その、き、綺麗だ…… |
はだけた着物の下は南蛮からの品であろう下着に包まれていた。 |
[久 秀] | あぁ……は、恥ずかしいですが、うれしい…… |
久秀は恥じらいに身を震わせる。 |
[久 秀] | んん…ぁ… |
体が揺れ胸やスラリと伸びた足が悩ましく動く。 |
けして大きいとは言えない胸だったが、久秀が身じろぐたびに谷間を作り出し、それは非常に久秀を艶っぽく見せていた。 |
そして足にしても下着で秘所を覆う部分を中心に男を誘うような動きを見せる。 |
[天城颯馬] | (ごくり……)ひ、久秀殿…… |
思わず生唾を飲み込み、その音が部屋中に響き渡ったかのような感覚に陥る。 |
もっと見たい、もっと先が見たい、もっと久秀の大事なモノを見たい……そのような欲求が頭を駆け巡る。 |
そんな俺の考えを見透かしたように久秀はつぶやく。 |
[久 秀] | 颯馬殿……興奮しているのですね……もっと久秀を見たいのですね? |
[久 秀] | そ、相馬殿ぉ……久秀の全てを、み……みて…ください…… |
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[久 秀] | ぁぁぁ……そ、そうま殿、に全部見られてる…… |
下着をとった久秀の姿は、まだ服が残っていることで、一層艶めかしさを引出たせていた。 |
[久 秀] | はぁ……んん…… |
つんと立った胸の桜色先端は慎ましやか鎮座し、息荒くする久秀が息を吸うたびにゆっくりと上下していた。 |
そして先程まで大事に包まれていた秘所は見られている緊張のためか時折震えていた。 |
[天城颯馬] | ………… |
俺は息をするのも忘れて、そんな久秀の艶姿に魅入られていた。 |
穴が空くほど見るという言葉があるが、今の俺の様子は正しくそれであった。 |
[久 秀] | そ、そうまどの……の視線で……私のほとがふるえております…… |
[久 秀] | 見られて興奮するなんて……久秀は、は、はしたない女です…… |
羞恥に震える久秀をこのまま押し倒してしまいたい……俺はそんな衝動に駆られていた。 |
[久 秀] | 颯馬殿……私の体に触れたいのですか? |
[天城颯馬] | あ……い、いや……その…… |
思わず頷きそうになるが、最後の理性で踏みとどまる。 |