みなさんお元気でしたか870支社の私、西澤朝陽と! | |
武藤ツカサがお送りする…… |
乙女たちの広場第4回です! |
パチパチパチ |
そういや先週は、誰も登場予告がなかったな | |
はい。予告は私がいただいちゃいましたし、今週は行けそうな気がします | |
ふーん。それより忍ねーさんもいないな? | |
私と一緒にここに向かってたんですが、伝令が入って司令室に行っちゃいました | |
ふーん。誰から? | |
牟田口大佐です | |
げっ!牟田口!どういう話だったんだ? | |
さあ?私も忍さんがケータイでやりとりしてるのを横で聞いただけですから | |
……朝陽っち。アタシ今週は牟田口にもっていかれちゃいそうな予感がするんだけど | |
えー。卑怯です。先週、牟田口大佐は予告していなかったじゃないですか | |
奇襲とか卑怯な手が好きそうだろ?アイツ | |
確かに…… | |
あ。リディア | |
リディアさんいらっしゃい。どうしたんですか? | |
……さっき廊下で本部長にあって……乙戦世界と現実世界の話でもしておけと言われてな。第二次大戦中の軍人の話でもしようと思うから牟田口の話題でもだしておけとのことだ…… | |
それが、なんで牟田口大佐なんですか? | |
……まあ……なんだ…… | |
なんだ?リディアにしては珍しい反応だな | |
…………貧すれば鈍する。現実世界の日本軍は追い詰められ、判断を誤る将校が多発したのだ。……戦争を選んだ、それ自体が窮した結果の誤った判断だったのかも知れないがな | |
ただいまー | |
あ、忍さんおかえりなさい | |
忍ねーさんやっと来たか | |
この場合、おかえりは適切な使用方法ではないと思われるが…… | |
いいのよいいのよ。気にしなくて。それよりありがとうね。二人だと間が持たないかなって思って | |
忍さんヒドイ…… | |
え!?いや、ほら三人で喋る予定だったから、調子狂っちゃわないかと思ってね(汗) | |
ふーん。まあ、いいや。で、なんで今日は軍人の話題なんだ? | |
まーたまには歴史のお勉強をと思ってね。日本の軍人もそんなに悪い人ばかりじゃないぞってね | |
それで何故、牟田口の話題が | |
まあ、ギャップってやつ?それに、戦争に走った日本が正しいってもの違うし、完全に否定するのも。カッコいい人ばっかり紹介してたらバランスが取れないのよ | |
………… | |
それで、どんな方を紹介するんですか? | |
そうね。今回は、悲劇の零戦エース西澤広義、マレーの虎/山下大将の右腕武藤章、太平洋戦争を終戦へと導いた米内光正よ |
ラバウルの魔王と呼ばれ、共同撃墜429・撃破49機で個人記録では36機の撃破数を誇る。だが、西澤個人の記録は120以上という説もある。最強の零戦エースと目される一人。
最強のパイロットとして零戦を駆り多くの戦場を生き延びるが、移動中の輸送機に便乗しているところを撃墜され戦死するという不運な死を遂げる。
日中戦争開始時はタカ派として開戦を主張したと言われ、当時石原莞爾を否定した強硬派だった。しかし、後に考えを改め以後は、外交工作などで早期に解決したいという考えに転換した。
軍務局長時代は、対米開戦に消極的で同期の親友と一ヶ月にも及ぶ喧嘩の中で、「もう戦争しかない」と叫ぶ友人に「貴様、そんなに戦争が好きか?俺は戦争が嫌いだ!!!」と怒鳴り返したと言われる。
皮肉にも「軍中枢で権力を握り、対米開戦を強行した」として大将以下の中将という立場で極刑を受けることとなる。
海軍大臣として日本を太平洋戦争の終戦へと導くことに貢献した人物。第37代内閣総理大臣も歴任する。
米内は、1930年に朝鮮の鎮海要港部司令官に命じられるが、この職は当時、島流しと呼ばれており「一週間に半日仕事があればいいほうだ」と言われていた閑職だった。この頃、米内は読書を趣味とし暇を利用し幅広い知識を得る。
後に海軍大臣、首相となった際に、この頃に得た豊富な知識が生かされていたと言われている。米内は、そのことについて「人間と言うものは、いついかなる場合でも、自分の巡り合った境遇を、もっとも意義たらしめることが大切だ」と語っている。
乙戦にあまり馴染みがないところだと、今村均大将や宮崎繁三郎中将や、安達二十三中将といった人たちも有名よ。どういった人たちか調べて見ると、胸が熱くなるわ | |
でも、現実世界の日本って第二次世界大戦については世界からボロクソに叩かれてるぞ | |
少なからず清廉な将たちはいたけど……ってところでしょうね。大東亜共栄圏の理想は素晴らしいものだとは思うわ。けど『相互協力・独立尊重』と言う理想を実現するのは難しかったってことかもしれないわね | |
それを、スローガンにして戦っただけってことか……? | |
それもわからないわね。何度も言うけど、少なからずそれを理想とした人間はいた訳だし、戦時下だったこともあって終結後は、より融和的な方針と独立を支援したかも知れないし | |
難しい話ですね…… | |
ただ、日本の本心がどうであれ、やっぱり結果としてはそれ(戦争)によって苦しんだ人が多いことは、変わらない事実ですから | |
ん?でその大東亜共栄圏ってのは乙戦世界ではどうなってんだ | |
日本は、戦勝国とはなったが、結果的に理想の実現にはいたっていない | |
乙戦世界の場合は、世界は三分され軍事的な衝突が継続したために、日本の傘下となった国の独立を安易に容認できないというのが政府の主張よ | |
一定の理解は可能な意見だが…… | |
まあ、今週はここまでにしましょう。来週も乙戦世界の状況を説明するわ | |
あー!私、今週は活躍するはずだったのに!いつの間にか忍さんに! | |
……まー落ち着けよ朝陽っち | |
今週は、誰も邪魔しにこなかったのに~ | |
あ、まあ、いいじゃない。来週は朝陽ちゃんサポートするから | |
……うう | |
ふはははは。せっかくだ。我輩と同じバグラチオンのファミリーネームをもつロシアの軍人を紹介しておこう! |
帝政ロシアの時代の、グルジア王家バグラチオン家の末裔。ホラブルムの戦いでは5倍ほどの敵を退けるなど多くの戦いで戦果を上げる。
モスクワにある有名な騎馬にまたがった将軍の像は、彼の像である。
ちなみに、アレクとは違いアホだとか情けないとかいう面はない。
ロシアが誇る素晴らしい将軍である。
いきなり最後に、出てきたと思ったら、たまたま同じ苗字の人持ち出して…… | |
……乙戦世界ではバグラチオン家がアホだったのがソ連が崩壊した理由だったのかも知れません…… | |
なるほど。納得できる説だな | |
皆さん、言いすぎです。アレクさんはバカだけど、根は良い人です | |
な!何を言う貴様ら! | |
はいはい。今週はもう終わりだからまたね | |
くっ覚えておれ!!! |
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……ちなみにだ。第二次大戦中のソ連パイロットにはリディア・ウラジミーロヴナ・リトヴァクという女性エースパイロットがいる。IOSもない中で、生身の女性エースとは素晴らしいものだ…… |